
今週のドル円 環境認識は、月足・週足・日足の移動平均線にそれぞれ挟まれ、方向がつかみにくい1週間でした。
実際に、4時間足では上抜けと押し戻しを繰り返し、1時間足では上下に振れるレンジが続き、今週のトレードの難しさを物語っています。
ただ、こうした難しい相場でも、一時的にテクニカルが効きやすい場面は出てきます。
今週はその中で、根拠が重なった1回だけエントリーしました。
今回の振り返りでは、長期足の状況を頭に入れたうえで、主軸としている4時間足で根拠が重なる箇所を狙い撃つ、という考え方を整理します。
ドル円 週足の環境認識|下降トレンドの戻りで挟まれる展開

・直近3週間は下降トレンドの戻り。月足MAと週足MAに挟まれている
ダウ理論による目線と現在地
ダウ理論では、高値と安値を切り上げ続けている間は上昇トレンドと見ます。
週足でもその構造が続いていましたが、直近では戻りの高値が過去の高値を超えられず、安値も切り下がる形になりました。
この形は、下降トレンドへの転換を示すシグナルです。
そのため今は、上昇が続いている前提で見るのではなく、下降トレンドへの転換を踏まえたうえで、その後の戻りの動きを確認している局面と捉えています
(ダウ理論の考え方はダウ理論とは?使い方をわかりやすく解説でも詳しく解説しています)。
月足MAの支えと週足MAの抑え
今の価格は、下からは月足の移動平均線で反発している一方、上には週足の移動平均線が近くにあります。価格はこの2本の線に挟まれている状態です。
こうした挟まれた展開では、どちらかの線を明確に抜けるまで方向が決まりにくくなります。
これからの数週間はどちらの方向に抜けていくのか、注目ポイントです。
日足の環境認識|下降トレンドからの急反発で、安値の切り上げを試す展開

・上は週足MA、下は日足MAに挟まれ、大きくは週足の高値切り下げも残る
下降トレンドの途中で起きた急反発
日足は7月末の高値から下降トレンドが続き、9月に入ってから安値を付けました。そこから短期間で勢いよく値を戻しています。
ただ、戻りの勢いは強かったものの、下降トレンドの中で作られた高値の切り下がりは、まだ解消されていません。
戻りの高値が過去の高値を下回ったままである点は、押さえておきたいところです。
安値を切り上げられるかが焦点
戻ったあとの押しでは、直近の安値が9月の安値より上で止まっており、再び上を試す形になっています。
これは下降トレンドの中で安値が切り上がる形になるかどうかの確認であり、今後の判断の中心になると考えています。
判断のポイントは、次の2つです。
- 日足で切り下がってきた高値を上抜けられるかどうか。上抜けが確認できれば、下降の流れが一度止まったと見直す
- 安値の切り上げが確認されたあとに、押し安値を割り込むかどうか。割り込めば、切り上げの形が崩れたと判断する
大きな流れは週足の高値切り下げにも注意
日足で安値を切り上げたとしても、週足で高値を切り下げてくる可能性はまだ残っています。
そのため、日足の押し目だけで大きなトレンドが戻ったと判断するのは早いと考えています。
上は週足の移動平均線が抑えとなり、下は日足の移動平均線が支えとなっているため、来週はどういった値動きになってくるか注目したいところです。
4時間足|上下に振れ続け、方向が出にくい1週間

・月足MA・週足MA・日足MAに挟まれ、方向が出にくい1週間だった
上抜けと押し戻しの繰り返し
今週の4時間足は、上下に振れる展開が続きました。
下には日足の移動平均線、上には4時間足の移動平均線があり、その間で挟まれる形になっています。
4時間足の移動平均線を上抜けたと思ったら、また戻される。この動きを何度か繰り返しました。
上抜けしても、その勢いが続かずに押し戻される形が続いたことで、方向感がつかみにくい1週間になっています。
3つの移動平均線に挟まれる難しさ
今の価格は、月足の移動平均線、週足の移動平均線、日足の移動平均線のそれぞれに挟まれています。
異なる時間軸の移動平均線で方向が割れているため、相場の中で色々な思惑が交錯している状態です。
こうした展開では、どれか一つの見方で方向を決めつけないことが大切だと考えています。
1時間足|1週間の値動きと、レンジ内の反発

最後に、私が実際に今週エントリーしたトレードを1時間足をベースに振り返ります。
黒枠が今週の値動き全体ですが、私がエントリーしたのは赤枠の1回です。
エントリーポイント|4時間足の戻り売りを、1時間足の高値切り下げで狙う

*赤ライン・・・4時間足レベル、青ライン・・・1時間足レベル
トレード根拠とエントリー判断
売りエントリーの根拠は、4時間足で作られたダブルトップの2つ目の山を、1時間足で確認したことです。
1時間足では、戻りの高値を切り下げたあとに直近の安値を割り込む形ができました。上位足で作られた戻りの高値に、下位足で下降の形が揃ったと判断して、売りを入れています。
この場面では、4時間足と1時間足の移動平均線が収束から拡散に向かい始めていたことも、方向が出始めるポイントとして根拠に加えました。
ただ、下には日足の移動平均線が近い位置にあり、そこに近づけば買い圧力が出てくる可能性に注意が必要でした。
損切り(LC)と決済の結果
損切り(LC)は、1時間足で作った直近の戻り高値の上に置きました。この高値を上抜けられたら、売りのシナリオは崩れたと判断する位置です。
(損切りの考え方はなぜFXで損切りできない?ルールを守れない罠でも詳しく解説しています)
売り後は順調に下げ、前回安値の水準で1/2を利確しました。
ただ、残りのポジションはその後の戻りで建値まで戻され、建値で決済しています。
利益を伸ばすことはできず、結果としては大きく取れない形になりました。
今週の総括
今週は、月足・週足・日足の移動平均線に挟まれ、方向が出にくい1週間でした。
実際の値動きも上下に振れる展開が続き、その難しさを物語っています。
そうした中で、一時的にテクニカルが効きやすい場面が1回だけ出てきました。
4時間足のダブルトップの2つ目の山を、1時間足で確認した戻り売りです。
結果としては、利益を伸ばせませんでしたが、狙っていた形をワンチャンスでものにできたことは評価できるところです。
今週意識したのは、長期足の状況を頭に入れたうえで、主軸としている4時間足で根拠が重なる箇所だけを狙うことです。
複数の時間足を組み合わせる考え方は、マルチタイムフレーム分析のやり方|実際のチャート例で解説でまとめています。
利益を伸ばせるかは、相場次第です。
トレーダーのやることは、結果に一喜一憂せず、根拠が揃った箇所を淡々と入り続けることだと考えています。
来週も、この姿勢を変えずに、根拠の重なる場面を待ちたいと思います。
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