週間振り返り|ドル円環境認識と売買解説(9/21~25)

「ドル円 予想」で検索して、このままトレンドが続くかどうかを知りたい方もいるかもしれませんが、FXのトレードは相場を予想することではありません。

大切なのは、これから相場がどうなるかを当てにいくことではなく、今起きている値動きという事実をもとに判断することです。

その判断がしやすいのが、上位足の方向についていくトレンドフォローですが、ただ方向についていけばいいわけではなく、下位足で反転を確認できたか、リスクリワードが見合っているかといったチェックポイントを通過したところでだけ乗る、というのが実際の判断です。

 

今週のドル円は、まさにその判断が試される展開でした。

週足では長期の上昇トレンドが崩れ始めた一方、4時間足ではまだ上昇トレンドが続いており、上位足と下位足で目線が割れる中でのトレードを迫られました。

結果は大きくは伸ばせなかったものの利益を積み増すことができたので、その判断の中身を振り返っていきます。

 

週足の環境認識|ドル円は上昇トレンドが崩れるも下値は底堅い

ドル円 週足チャート

週足の要点
・長く続いた上昇トレンドが、直近の押し安値を下抜けたことで崩れた
・ただし、直近安値の付近は長期の移動平均線が下支えしており、下落トレンド継続と決めつけるのは早い

 

ダウ理論による目線と現在地

週足では長期間にわたって高値・安値を切り上げる上昇トレンドが続いていましたが、直近で直前の押し安値を下抜けたことでこの構造が崩れました。

ダウ理論的には上昇トレンドの終了シグナルであり、このあと週足レベルでの高値切り下げポイントを作ってくるようだと、下落トレンドへの転換が意識される局面です(ダウ理論の考え方はダウ理論を知っていても勝てない理由|使えるに変える方法でも詳しく解説しています)。

 

下値を支える長期移動平均線の存在

一方で、直近の安値付近は長期の移動平均線(月足20MA相当)が下支えしているようにも見えます。

押し安値割れ自体は事実として重く見るべきですが、この移動平均線を明確に割り込んでくるかどうかで、下落トレンド入りの確度は変わってくると考えています。

目線を下に決め打ちせず、下位足での値動きも合わせて確認していきます。

 

日足の環境認識|ドル円は抵抗帯に阻まれ高値切り下げ

ドル円 日足チャート

日足の要点
・上下に激しく振れる展開だが、方向が出ればそのまま継続して動きやすい相場
・週足で意識されていた抵抗帯にきっちり止められ、週末に高値切り下げポイントを形成した

 

抵抗帯で止められた上値と乱高下

日足では上にも下にも激しく振られる展開が続きましたが、方向感が出た場面ではそのまま勢いよく伸びる値動きが目立ちました。

今週は数日間かけて勢いよく上昇する場面がありましたが、週足レベルの目立った高値から引いていた抵抗帯にピタリと止められ、そこから上に抜けることはできませんでした。

 

高値切り下げで強まる下落シナリオ

抵抗帯で頭を抑えられた後は失速し、週末にかけて直近高値を切り下げるポイントを作ってきました。

週足で押し安値割れが確認できていることに加え、日足でも高値切り下げが出てきたことで、下降トレンド入りのシナリオがより意識しやすい状況になっています。

 

4時間足|ドル円は上昇トレンド継続も抵抗帯で失速

ドル円 4時間足チャート 今週の値動き

4時間足の要点
・先週から上昇トレンドに入り、高値・安値を切り上げながら順調に上昇していた
・週足レベルの抵抗帯に抑えられて急落し、上昇トレンドを崩す展開になった

 

切り上げが続いた上昇波形の失速

4時間足では先週のうちに上昇トレンドへ転換し、今週も高値・安値を切り上げながら順調に値を伸ばしていました。

しかし、週足で意識していた抵抗帯まで到達したところで上値を抑えられ、そこから急落。直前の押し安値を割り込む形で、この上昇トレンドの構造自体を崩す展開になりました。

週足・日足で見えていた抵抗帯の重さが、4時間足レベルの転換にもそのまま表れた形です。

 

1時間足|1週間の値動き

ドル円 1時間足 週間の値動き

週明けはしばらくレンジ状の値動きが続きましたが、そこから上に抜けると水曜〜木曜にかけて一気に値を伸ばし、週足・4時間足で見ていた抵抗帯付近まで到達しました。

その後は金曜にかけて急落し、週初めの水準近くまで値を戻す形で1週間を終えています。

トレードは、レンジ内で反発を確認した場面(下記チャートの①)で仕掛けました。②,③はスルーポイントです。

 

スルーした②・③のポイント

②は、①の決済後に急落してから、1時間足で安値を階段状に切り上げてきた場面です。

エントリーするなら15分足まで時間軸を落として短期でついていくことも検討しましたが、直近高値までの距離が近くリスクリワードが悪かったため見送りました。

結果としては、その後直近高値を更新しており、「ここで入れていれば勝てた」とも言えますが、それはあくまで結果論です。

当時の判断基準に照らせば、見送りは妥当だったと考えています。

 

③は、1時間足で明確な切り上げの形ができないまま上昇した場面です。

ここまで買われている状態だと、①の決済時のような急落が再び起きても不思議ではありません。

もし1時間足で明確な切り上げが確認できていれば、その2つ目の切り上げの中で15分足でのエントリーを検討するつもりでしたが、シナリオ通りの形にならなかったため見送りました。

 

エントリーポイント①

ドル円 エントリー①のチャート

トレード根拠とエントリー判断

エントリー足は1時間足です。

日足は上昇トレンドの中、4時間足でも安値を切り上げる形が続いており、その流れの中で1時間足がダブルボトムを作りネックラインを上抜けたところで買いを入れました。

ただし、ここまでの上昇でかなり買われた状態になっており、利確の売りが出てきてもおかしくないエリアだとは認識していました。

 

また、週足は押し安値割れから下落トレンド入りの可能性があり、このあと高値切り下げポイントを作ってくるリスクもある局面でした。

それでも、今回は4時間足のトレンドフォローという立場なので、その方向性が崩れない限りは素直についていく、という判断です。

 

ロット調整と損切(LC)の分析

週足レベルで逆方向のリスクを抱えた状態でのエントリーだったため、ロットは通常より落として臨みました。

損切(LC)はダブルボトムを否定される水準の下に置き、その後値が伸びてからは早めにLCを引き上げています(損切の考え方はなぜFXで損切りできない?ルールを守れない罠でも詳しく解説しています)。

上位足の目線が割れている場面では、ロットを落とす・LCを早めに引き上げるといった調整で、逆行した場合の傷を浅くしておくことを意識しました。

 

まとめ

  • トレンドが続く限りは素直についていく、というスタンスは崩さない
  • ②・③のように、リスクリワードや根拠が伴わない場面では見送る

 

トレンドフォローは「流れに乗る」ことが軸ですが、今週を振り返ると、乗るべきかどうかの判断には毎回、根拠とリスクリワードの両方が揃っているかを見る必要があると改めて感じました。

同じトレンドの中でも、条件が揃っていない場面まで無理についていく必要はありません。

相場の状況は日々変わっていくので、そのつど条件を見直しながらリスクを限定してトレードを組み立てていく、という姿勢を来週も続けていきたいと考えています。

他の週の環境認識・売買解説は週間振り返りの一覧からご覧いただけます。

 

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