
ポンドドルをダウ理論で紐解く週間振り返り(6/29~7/3)
今回の週間振り返りレビューでは、6/29~7/3のポンドドル(GBPUSD)相場環境について客観的な事実をベースに解説します。
「チャートのどこに注目すればいいか分からない」「インジケーターに頼っても勝てない」というFX初心者の方でも、明日からの分析にすぐ活かせるような環境認識のやり方をダウ理論の定義に則ってロジカルに整理していきます。
上位足の下落トレンドと下位足の上昇反発がどのように衝突し、どこにエントリーの優位性が生まれたのか。
実際のチャート画像を見ながら、無駄な負けを減らすための立ち回りを一緒に紐解いていきましょう。
週足レベル|FX初心者がまず見るべきポンドドルの大局

*赤、青、緑ゾーンは過去の反発のあったエリアに引いています。
私の自作インジケーターです。下記で無料で入手できますので必要であればどうぞ。
日足チャートを大きく引いた週足レベルの視点から紐解いていきます。
まずは結論から整理します。
・長期的なダウ理論上は安値更新を伴う「下落トレンド」。
・ 赤ゾーン到達後に強い買い戻しが発生し、下落の勢いは鈍化。
・ 売りの利益確定と買いの思惑が交錯し、レンジ移行の可能性。
・赤サポートと青レジスタンスに挟まれた分岐点。ブレイクまでは静観。
週足は依然として下落トレンドの範囲内ですが、 赤ゾーンに触れた瞬間に強烈な買い戻しが入り、長い下ヒゲを伴う反発が発生しました。
これは「下落圧力の減退」を示す波形であり、 トレンド終盤〜レンジ移行の足場固め に入っている可能性があります。
さらに現在の価格は、
- 下値:赤ゾーン(最重要サポート)
- 上値:青ゾーン+週足MA(複合レジスタンス)
という“巨大な壁”に挟まれた位置にあり、 方向感が失われやすい領域 にいます。
ここで「勢いだけで上だろう」と判断するのは危険で、 週足はあくまで “静観が最適” の局面です。
日足(拡大)|急反発を見せる短期的な波形をどう扱うか

*上記チャートは拡大した日足チャートです。
次に、日足の結論から整理します。
- 最安値から急激なV字反発
- 日足MAと緑ゾーンを実体で上抜け
- ただし戻り高値のブレイクが未達
- 上値には青ゾーンが待ち受けている。上昇の勢いだけで判断しない。
紫色の波形が示す通り、日足はこれまで高値・安値を切り下げる下落構造でした。 しかし、最安値に到達した瞬間、強烈な反発が入り、 日足MAと緑ゾーンを実体で上抜くほどの勢いが出ています。
これは短期的には買いの優位性が高まったことを示しますが、 すぐ上には 戻り高値 が控えています。
どれだけ勢いが強くても、 戻り高値を明確にブレイクするまでは、日足の下落トレンドは崩れません。
戻り売り勢力と押し目買い勢力が衝突する不安定な局面です。先回りではなく、決着を確認してから行動するのが最も安全です。
4時間足| 切り上がる安値と、レジスタンスゾーンを巡る攻防

さらに時間軸を落として、4時間足チャートで具体的なデイトレードの局面を想定した詳細な分析を行っていきましょう。
まず、結論から整理します。黒枠内が今週の値動きです。
- 安値を切り上げる強い上昇トレンド
- 押し安値割れまでは買い優位
- ただし、青ゾーンで高値更新に失敗
4時間足は赤波形が示す通り、安値・高値を順調に切り上げる強い上昇トレンドです。
しかし、青ゾーンに到達した瞬間に上昇が阻まれ、 再度上昇を試みても 高値更新に失敗しています。
これは「上昇の勢いが鈍化した」ことを示しています。そして、最も重要なのは 押し安値の位置。
押し安値を割ると、
- 4時間足の上昇トレンドが崩れる
- 日足の戻り高値と構造が同期する
- 下方向のシナリオが一気に濃厚になる
という“構造の連動”が起こります。
来週は 押し安値の攻防が最重要ポイント です。
1時間足|今週の値動き

最後に、私が実際に今週エントリーしたトレードを1時間足をベースに振り返ります。黒枠が今週の値動き全体ですが、私がエントリーしたのは赤枠の1回です。
1時間足 | ダウ理論とMAの拡散で再現するエントリーの組み立て方

*赤枠内の拡大チャートです。赤ラインが4時間足レベル、青ラインが1時間足レベルを表しています。
大局の環境認識(週足・日足・4時間足)を踏まえた上で、ここからは実際に今週仕掛けた具体的なデイトレードの執行足(1時間足)の波形を紐解いていきましょう。
エントリー判断:下位足の反転をピンポイントで捉える
今回のエントリーは、マルチタイムフレーム分析の教科書と言える非常に優位性の高いポイントです。
4時間足との同期: 4時間足チャートでダブルボトムとも見える動きになり、安値を切り上げてきました。
1時間足での上昇トレンド転換: その4時間足のダブルボトムになりえる「2つ目の山」の内部において、1時間足レベルでも明確に安値を切り上げ、高値更新したのを確認し、ロング(買い)を仕掛けました。
- MA同士の拡散(グランビルの収縮から拡散へ): さらにこの局面は、下位足の青線(1時間足MA)が、上位足の赤線(4時間足MA)を上抜けたあと、2本のMAがここから上方向へ向かってグッと綺麗に拡散していくポイントでもあります。
主観的な値ごろ感からエントリーするのではなく、下位足が反転のシグナルを綺麗に描いたという「客観的な事実」を確認してからエントリーする、リスクを最小限に抑えたスマートなやり方です。
決済プロセス:上位足の売り圧を踏まえた「リスク管理」
LC(損切りライン)の引き上げ: 翌朝、チャートを確認した段階で安値を切り上げてきましたので、決済ライン(LC移動)を即座に引き上げました。
前回高値での1/2利確: 前回高値付近へ到達した際、確実に利益を口座に残すため、サクッとポジションの半分(1/2)を利確。
買いの失速による全決済: その後は安値を切り上げるたびに決済ラインを引き上げて利益を伸ばす予定でしたが、買いの勢いが続かずに反転してきたため、移動させていた決済ラインに引っかかり、残りの1/2も全決済となりました。
結果論に惑わされないリスク管理とその後の値動き
週が終わってチャートの全体像を見ると、週末にかけてさらに大きく上昇しているため、「あのまま持っていれば大きな利益だったのに……」と悔やむ気持ちが生まれるかもしれません。
しかし、「持ったままでいることは絶対にできない局面だった」というのが正しい答えです。
なぜなら、当時の環境認識の事実として「日足は依然として下落トレンドの真っ只中」だったからです。いつ大局の売り勢力が降ってきて「高値の切り下げポイント」を作って暴落してもおかしくない危険がありました。
そんな中で、不確実な未来の爆伸びを妄想してホールドし続けるのはただのギャンブルです。大局のリスクを警戒し、部分利確とトレールで「今の市場から獲れる確実な利益」を回収しました。
週後半の値動き:エントリータイミングが計れず・・
この決済を終えたあとのチャートは、一度安値を更新したあと、「安値切り上げ」を挟むことなく、一気にV字で高値を更新していく不規則な値動きとなりました。
ダウ理論に基づく客観的なエントリーのシグナルが点灯しなかったため、週半ばにかけての局面は、エントリーのタイミングを計ることができませんでした。
また、週後半は上記で解説した通り、「大局の下落トレンドにおける高値切り下げポイントを作ってくるリスク」が常に頭上に控えている状態です。そのため、上に伸びた状態から、さらに上を追って買っていくことは、リスク管理の観点からもできませんでした。
結果として、今週のポンドドルはこの1回のみで終了となっています。
今週の総括|上位足の「戻り」を狙った、ロジカルな追随トレード
相場の背景(トレーダー心理)
大局が下落トレンドである中、最安値からの反発によって「それまで売りポジションを持っていたトレーダーたちの利益確定(買い戻し)」が巻き起こりました。今回は、この決済による一時的な上昇のエネルギー(戻りを見せる動き)に、下位足でタイミングを合わせてついていった形です。
トレードの正当性とリスク管理
4時間足の切り上げから、1時間足でMA(移動平均線)同士が拡散する圧倒的な優位性を確認してロング(買い)。 ただし、日足レベルの戻り高値の手前という「いつ大局の売り勢力が降ってくるか分からない危険地帯」だったため、欲張らずに前回高値での1/2部分利確とトレール決済で堅実に利益を回収しました。
上位足が下落トレンドの戻りにあることを把握していたため、過度に利益を追わず、構造に沿ったリスク管理を徹底できた一週間でした。
最後までお読みいただき、本当にありがとうございました。
今回の検証が、あなたのトレードを見直す少しのキッカケになれば幸いです。
過去の週間振り返りはこちら。
ポンドドルの波の反転をロジカルに読み解く週間振り返り(5/18~5/22) - Forex Compass
サポレジを意識したポンドドル環境認識と週間振り返り(5/25~5/29) - Forex Compass
ポンドドルをダウ理論で紐解くマルチタイムフレーム検証(6/1~6/5) - Forex Compass
ポンドドルをダウ理論で紐解く週間振り返り(6/15~6/19) - Forex Compass
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