
週間振り返り|ポンドドルの環境認識とトレード解説(7/20~24)
今週のポンドドル(GBPUSD)は、週明けの1回の損切り(マイナス収支)のみで1週間を終えることになりました。
その後の下落局面では、結果的に「入っていれば利益になっていた2つのポイント(スルー②・③)」がありましたが、私はエントリーを見送る決断をしました。
右端が伸びたチャートを見ればタラレバを言いたくなりますが、リアルタイムの現場では「自分の根拠の欠如」と「高い反発リスク」という事実しかなかったからです。
なぜ、結果的に伸びたポイントを見送ったのか?
なぜ、「自分の根拠が揃わない場面」を徹底排除すべきなのか?
今回は、1時間足の具体的なチャート検証とともに、相場の不確実性と向き合い長期的に勝ち残るためのトレード思考を解説します。
💡 この記事が役立つ人
見送ったポイントが結果的に伸びて後悔しがちな人
根拠が揃わない場面で焦って飛び乗り、負けてしまう人
「週マイナス収支」で感情的になってルールを破ってしまう人
週足|ポンドドル(GBPUSD)の環境認識

・下降トレンドラインは「ヒゲ」で上抜けるも、実体更新ならず
・下値は「月足20MA」が強力にサポートし、下落も限定的
・上下の壁に挟まれた「方向感のない拮抗状態」であり、買い優勢とも言えない
週足の構造と今週の重要ポイント
週足は若干の高値切り下げ・安値抜けでダウ理論上は下降トレンドの形を残すものの、実態は方向感のない複雑なレンジの中にあります。
上値は切り下げトレンドラインに対して「ヒゲで抜けたのみ」で抑え込まれ、実体で上抜けるだけの推進力はありませんでした。
一方で、下値は「月足20MA(赤線)」が強力なサポートとして機能しており、売り手も安値を大きく更新できずにいます。
上下を強力な抵抗に挟まれた「攻防の真っ只中」であり、押し目買い優勢とも言えず、明確なトレンドが出るまでは慎重な見極めが必要な局面です。
*上記画像の赤、青ゾーンは過去の節目に引いています。週足で見ると過去から効いているゾーンなのがわかります。
私の自作インジケーターです。下記で無料で入手できますので必要であればどうぞ。
また、チャートに引く水平線の重要性はこちらの記事で解説しています。
水平線(レジサポライン)の使い方!引き方と大衆心理を徹底解説 - Forex Compass
日足|ポンドドル(GBPUSD)の環境認識

・週足安値更新からの一時的な急上昇も、勢いは長続きせず
・一転して今週は大陰線を連発し、直近の「押し安値」を明確に下抜け
・目線が上下に激しく揺れ動く「ボラティリティの非常に高い難局」
日足の値動きと方向感の有無
日足は、週足レベルの安値割れから一転して「V字急騰」を見せ、押し目買い優勢のシナリオが描かれていました。
しかし、その勢いは続かず、切り下げトレンドラインから一転して強力な急下降が発生。今週の動きによって直近の押し安値を下回り、買い手のシナリオが完全に崩された形となります。
急上昇からの「行って来い(全戻し)」となったことで、相場参加者の目線は上下に激しく振らされており、「上昇も下落も長続きしにくい荒れた乱高下相場」となっています。
上位足の壁(トレンドラインやサポレジ)と下位足の勢いがぶつかり合っているため、方向感が再び定まるまでは非常に難易度の高い局面です。
4時間足|ポンドドル(GBPUSD)の環境認識

・先週の上昇期待を否定し、高値・安値を順調に切り下げる下降トレンドへ
・日足MA(赤線)や青ゾーン(サポート)も下抜け、売りの勢いが加速
・ダウ理論上も綺麗な「下落の波」を形成し、素直に下を目指す展開
4時間足の波形と売りの優位性
先週は上昇トレンドの継続を思わせる動きを見せていましたが、今週に入りその上昇シナリオを完全に否定。高値と安値を順に切り下げる明確な下降トレンドへ移行しました。
下落の過程では、サポートとして機能していた「日足MA(赤線)」や「青のサポレジゾーン」をことごとく下抜け。
下位足レベルでも戻り目を形成しながら順調に安値を更新しており、売り手が主導権を握った非常に素直な下落展開が続いています。
1時間足|今週の値動き

最後に、私が実際に今週エントリーしたトレードを1時間足をベースに振り返ります。
黒枠が今週の値動き全体ですが、私がエントリーしたのは赤枠①の1回です。青枠②、③はエントリーを検討していましたが、スルーしたポイントです。
①エントリー|4時間足切り上げの中の1時間足切り上げ

*赤線は4時間足レベル、青線は1時間足レベルを表しています。
エントリー時の環境と狙い
1時間足MA(青)が4時間足MA(赤)の下に潜り込み、デッドクロスしている下落局面でした。
しかし、事前に引いていた「赤ゾーン(強力なサポレジ)」に綺麗に価格が止められたことを確認。その後、1時間足レベルで「安値切り上げ」の動きを見せたため、ここからの反発上昇を狙って買い(BUY)エントリーを組み立てました。
狙っていたイメージ: 安値切り上げから直近高値を上抜き、1時間足MAが4時間足MAを再度上抜けていく(ゴールデンクロスへ回帰する)推進波に乗る。
実際の値動きと敗因分析
エントリー後、若干の安値切り上げは見せたものの、直近高値を更新できずに上値が失速(高値更新失敗)しました。
高値を抜けなかったことで上昇の勢い(買い手の圧力)の弱さが露呈し、一転して「4時間足レベルの戻り売り」を狙う売り手が一気に参入。サポートライン(LCライン)を割り込み、損切り(LC)で終了となりました。
先週の上昇から一転、勢いを持った下降だったのと、MAがデットクロスしており、売りを誘いやすい形でしたので、4時間足レベルでもう一度、安値切り上げを待ってもよかったかなと思います。
②スルーポイント|下降トレンドの不成立

見送りのロジック:理想は「高値切り下げからのダウ転換」
①で損切り後、上位足の波に従って目線を完全に「売り」へ切り替えました。
価格は赤ゾーンを下抜け、一度戻しが入るも赤ゾーン上限で綺麗に頭を抑えられる展開に。
この時点では1時間足は上昇トレンドを描いていたため、焦って突っ込み売りをするのではなく、「1時間足レベルで高値を切り下げ、安値を更新して下降トレンドへ転換するタイミング(左下枠のような波)」をじっと待っていました。
見送りの理由:一気の下落による「損切幅の拡大」とリスクリワードの悪化
しかし、実際の相場は、高値を切り下げるステップを踏むことなく、上昇トレンドの押し安値を一気に下抜けて急落していきました。
ダウ理論上、この「押し安値の下抜け」は下降トレンドが始まったわけではなく、単に上昇トレンドが終わった(目線がフラットになった)ことを意味します。まだ明確な下降トレンドが形成されたわけではない点に注意が必要でした。
さらに、狙っていた方向(下)へ一気に動いたことで、このタイミングから追撃売り(ショート)を入れると損切り位置(直近高値)までの距離が遠くなり、損切幅が非常に大きくなってしまうという問題が発生します。
「方向感は出たが、下降トレンドの確定ではなく、リスクリワードが悪くなる」
そう判断し、エントリーを見送る決断をしました。
③スルーポイント|日足MAとサポートラインの反発リスク

エントリー検討のロジック:1時間足レベルの「ダブルトップ形成」
スルーポイント②のあと一段の下落から、1時間足レベルで綺麗に「ダブルトップ(高値揃い)」を形成してきました。
ネックライン割れから売れば、チャートの見た目としては非常に美しい「売りエントリーのパターン」に見える場面です。
見送りの理由:一段下げた後での売りリスクと「強烈な壁」の重複
しかし、この局面は「スルーポイント②で入れず、すでに一段下げてきた後の戻り」でした。
トレードの大原則である「売るなら上から(買うなら下から)」を考えると、全体としてはすでに安値圏まで押し込まれた位置であり、ここから無理に売りを持つこと自体にリスクが伴います。
さらに、エントリー候補地の目の前には「決定的な壁」が存在していました。
ネックラインを下抜けたすぐ先には、強く意識されている「青ゾーン(サポレジ)」が控えており、そこへ「上向きの日足MA(黒色線)」がぴったりと重複するポイントでした。
日足レベルの上昇トレンドを根拠にした「押し目買い勢力」が一気に買いを入れてくる危険性が非常に高いエリアです。
見た目の形(1時間足): 綺麗なダブルトップで売りたくなる
ポジションの位置: スルーポイント②で入れず一段下げた後のため、高値圏(上から)の売りではない
直下の現実(日足・壁): 青ゾーン+上向き日足MAが立ち塞がる「反発警戒ゾーン」
狙える値幅(下値余地)が極めて狭く、安値圏での売りから上位足の強力な買い圧力に飲み込まれて反転されるリスクが高かったため、ここもエントリーを見送る決断をしました。
今週の総括
今週のポンドドルは、振り返れば週明けに行った1回の損切りトレード(①)のみとなり、週を通してマイナス収支で終えることになりました。
1週間チャートと向き合い続けながらマイナスで終わるのは悔しさが残るものですし、見送りを判断した②と③のポイントが、終わってみれば「エントリーしていればどちらも利益になっていたポイント」だったため、余計に「入っておけば…」とタラレバを言いたくなります。
しかし、それはあくまで「過去検証のチャート(結果論)」だから言えることです。
現場のリアル:相場は常に「不確実性」との闘い
実際のリアルタイムの相場で、右側がまだ見えていない局面において、「このあと本当に下げるのか」は誰にもわかりません。
現場で画面と対峙している瞬間、そこにあったのは「根拠の薄さ」と「高い反発リスク」という事実だけです。
相場とは常に「不確実性」との闘いです。
どれほど綺麗に見えるパターンであっても、確率が低くリスクが高い場面でサイコロを振り続ければ、長期的に資金を残すことはできません。
最も重要なのは「自分の根拠」を愚直に繰り返すこと
トレードを続けていれば、どれだけ正しく立ち回っていても「週単位でマイナスで終わる週」は必ず存在します。
本当に恐ろしいのは、1回の損切りに熱くなってルール外の突っ込み売りを繰り返し、傷口を広げて大負けすることです。
「結果的に下がったから正解」ではなく、「根拠が揃わなかったから入らなかった」ことこそが正解であり、目先の1週間の損益に一喜一憂する必要はありません。
大切なのは、ブレずに「自分の根拠に基づいたトレードを淡々と繰り返すこと」。
自分のルールを守り、不確実性の高い場面をしっかりスルーできたこと。これこそが、相場で生き残るための最も価値ある成果だと確信しています。
来週も結果論に振り回されず、自分の優位性があるポイントだけを淡々と狙っていきましょう!
過去の週間振り返りはこちら。
ポンドドルをダウ理論で紐解く週間振り返り(6/15~6/19) - Forex Compass
ポンドドルをダウ理論で紐解く週間振り返り(6/29~7/3) - Forex Compass
週間振り返り|ポンドドルの環境認識とトレード解説(7/13~17) - Forex Compass












