
トレードノートは書いているけれど、後から見返しても「なぜここでエントリーしたのか」が分からなくなることはありませんか。
トレードノートで最も大事なのは、ダウ理論のカウントのような主観的な判断を、その場でチャートに直接書き込んで残すことだと考えています。
本記事では、トレードノートの書き方として、最低限書くべき項目を整理したうえで、私が実際にチャートへ直接書き込んで記録を残している方法と、そのために使っている2つの無料ツールを紹介します。
トレードノートとは|なぜ記録が勝率を上げるのか
トレードノートとは、エントリーからエグジットまでの判断を後から検証できる形で残しておく記録のことです。
感情ではなく、条件ベースで振り返れる状態を作ることが目的です。
記録がなければ、同じ失敗を繰り返しているかどうかすら判断できません。
トレードノートに書くべき最低限の項目

細かい項目を増やしすぎると続かなくなるため、最低限は次の3つに絞っています。
- エントリー根拠:どの時間足の、どんな環境認識でエントリーしたか
- 取引結果:損益だけでなく、計画通りに決済できたかどうか
- 反省点:計画とのズレがどこで生まれたか
ただし、項目を埋めるだけでは不十分で、冒頭で書いたようにダウカウントを必ず書き込みます。
ダウ理論のカウントをチャートに書き込む理由
ダウ理論のカウントは、非常に主観が入りやすいものだと感じています。
同じ人が同じチャートを見ても、日が違うと違うカウントをしてしまうことがあります。
ダウ理論のカウント自体をまだ学んでいない方は、先に以下の記事で基礎を確認されてください。
記録を残さないまま後から見返すと、「なぜここでエントリーしたのか」を思い出せなくなります。
実際にこの方法で書いている記事
このダウカウントの書き込みは、リアルトレードの記事や週間振り返りの記事でも、エントリー時には必ず記載しているマイルールです。
実際にチャートへ書き込んだ状態がどのようなものか、以下の記事で確認できます。
【ポンドドル】ダウ理論で待つエントリーの思考プロセス(2026/6/3) - Forex Compass
ポンドドルをダウ理論で紐解くマルチタイムフレーム検証(6/1~6/5) - Forex Compass
時系列の思考で追う7/2 USDCHFチャート分析、売買判断のやり方 - Forex Compass
いつ、どの時間足をキャプチャするか
実際に私がキャプチャしているタイミングと時間足は、エントリー時と決済時で分けています。
- エントリー時:週足・日足・4時間足・1時間足・15分足(エントリーに使った時間足まで、場合による)
- 決済時:エントリーに使った時間足のみ(例:1時間足でエントリーしたなら1時間足だけ)
「場合による」というのは、その日の環境認識で実際に見た時間足の数が、トレードごとに違うからです。
1時間足までしか見ていない日もあれば、15分足まで時間軸を落として確認している日もあります。
チャートに直接書き込んで記録する2つの無料ツール
この運用のために使っているのが、ppInkとRaptureという2つの無料ソフトです。
どちらも個人開発の無料ツールで、インストールも簡単です。
ppInk|チャートにダウカウントを書き込む

ppInkは、画面上に直接、手書き・図形・矢印・テキストで注釈を書き込める無料ソフトです。
MT4やMT5のチャート画面の上に、そのままダウカウントやメモを書き込めます。
- ナンバリングタグ:①②③のような番号を置けるので、ダウカウントの波に番号を振るのに使いやすい
- 矢印・直線・ポリライン:高値・安値を結ぶ線や、エントリーの根拠になった水平線を書き込める
- 手書き(フリーハンド):マウスでもタブレットペンでも、自由な形で書き込める
同じような画面注釈ソフトとして「Epic Pen」も知られています。
私が影響を受けた賢人のデイトレードさんも、このEpic Penを使われていました。
しかし、Epic Penの無料版(Basic)にはペン・消しゴム・ハイライトしかなく、矢印やナンバリングなどの図形描画はPro版(月額、年払いで割引)でしか使えません。
矢印やナンバリングでダウカウントを書き込みたいだけなら、それらを無料のまま使えるppInkで十分だと考えています。
Rapture|書き込んだチャートをキャプチャする

Rapture(通称:おにぎりキャプチャ)は、範囲を指定してキャプチャできる無料ソフトです。
キャプチャした画像を付箋のように最前面に表示できるほか、トリミングや保存もその場で行えます。
- ドラッグでキャプチャ:範囲を指定するだけで、必要な部分だけを切り出せる
- 最前面にピン留め:キャプチャした画像を付箋のようにデスクトップに置いたまま、他の作業ができる
- 保存形式:BMP/JPG/PNGで保存できるほか、クリップボードにもそのまま貼り付けられる
キャプチャした画像をさらにキャプチャして2重に残せるところも気に入っています。
実際の使い方の流れ
- ppInkで、チャート上にダウカウントを書き込む
- その状態を、Raptureでキャプチャする。右クリックでコピー。
- キャプチャした画像を、トレードノートに保存する
書き込んでからキャプチャするだけなので、トレードノートを書く手間はほとんど増えません。
ダウンロード先
どちらも個人開発のフリーソフトのため、まとめサイトや二次配布サイトではなく、公式サイト・GitHubから入手することをおすすめします。
トレードノートを振り返るときに見えるもう一つの視点

トレードノートは、書いて終わりではないと考えています。
後から見返すときに、何を見るかによって得られる気づきが変わってきます。
振り返りで大切なのは、結果ではなく、エントリー時のチャートをもう一度客観的に見直すことです。
たとえば、自分は高値の切り上げだけを見て買い目線しか考えていなかったけれど、日足で見ると実は高値が切り下がっていた、ということに気づくことがあります。
相場には、自分以外にもさまざまな立場の参加者がいます。
前から買っていて利益が出ている人は、どこで利確しようか考えています。
売って含み損を抱えている人は、どこで損切りしようか考えています。
その気づきを与えてくれるのが、トレードノートです。
トレードノートに関するよくある質問
トレードノートには何を書くべきですか?
最低限は、エントリー根拠・取引結果・反省点の3つです。
そこにダウ理論のカウントのような主観的な判断を、チャートへの書き込みで補うのがおすすめです。
トレードノートが続かないときはどうすればいいですか?
項目を増やしすぎるほど続かなくなります。
ppInkで書き込んでRaptureでキャプチャするだけなら、続けやすい方法だと思います。
まとめ|書くだけでなく、チャートに残す
- トレードノートは、感情ではなく条件ベースで振り返るための記録
- ダウ理論のカウントは主観が入りやすく、その時の判断を画面に残す
- エントリー時は複数時間足、決済時はエントリー時間足をキャプチャする
- ppInkで書き込み、Raptureでキャプチャすれば、手間をかけずに記録を残せる
次のトレードから、ダウカウントをチャートに書き込んでみませんか。
当時どう考えてエントリーしたのかを、後から正確にたどれるようになります。











